ナイトランド・セッション＃14
ゲスト：森園みるく（漫画家）根本敬（特殊漫画家）


毎回、ホラー業界紳士淑女を招き、恐怖談義に浸る「朝松健ナイトランド・セッション」。

9月に引き続き、レディスコミックを舞台に、人間性の闇を追求するホラーサスペンスの描き手・森園みるくさんをゲストに迎えます。前回伺いきれなかった、村崎百郎のダークサイド伝説について、さらに深く掘り下げてお話していただきます。

ファッション誌かと思わせるような美麗かつスタイリッシュな画風でありながら、憎悪と欲望、SM、近親相姦、乱交と倒錯した愛欲の構図を徹底的に描く物語は、多くの支持者を得て“レディスコミックの女王”と呼ばれるほど。そのキャリアの初期では「別冊少女コミック」を舞台に『勝手に専科』や『銀幕の恋人たち』など比較的オーソドックスな少女漫画を執筆するも、80年代後半からレディス・コミックに移行、現在につながるダークでショッキングな作風を確立しました。

その変化に大きな影響を与えたと言われているのが、“鬼畜ライター”と呼ばれた故・村崎百郎氏。90年代の悪趣味ブーム・鬼畜ブームの旗手であり、バブル期の“スカした”社会に対向する狂気と汚濁に満ちたルポで、サブカルシーンに強烈な存在感を残した書き手でした。彼の活動は当時メジャーシーンで進行していたホラー、スプラッタ映画の流行と同期して、“綺麗事では描けない人間の裏面の真実”を突きつける表現、すなわちホラー映画＆小説の“バスケットケースの中の双生児”だったのかもしれません。

村崎氏と公私にわたってパートナーシップを組み、長年、人間の業と闇を描き続けてきた森園さんから見た、“村崎百郎”の伝説的エピソードもたっぷり伺う予定です。


【さらにスペシャルゲスト登場！】
また今回は、もう一人スペシャルゲストの参加が決定しました。伝説の漫画雑誌『ガロ』への執筆を出発点に、特異な行動を繰り返すアウトサイダー的な人物の生態と喜悲劇を執拗に描く作風で、1980年代のサブカルシーンを牽引した“特殊漫画家”根本敬さんです。
「電波系」というキーワードで、“脳に外界からの電波を受信”して、社会から逸脱した奇妙な行動をとる人びとのレポートを執筆。そして、自らも実際に電波を受信すると語る村崎百郎と遭遇。1996年『電波系』（太田出版）を出版するに至りました。死、狂気、障害、貧困や汚濁など、一般生活を送る上で目を逸らしたいタブーの数々にあえてフォーカスする根本さんの作風は、村崎百郎の描く“鬼畜”の世界観と合致し、世紀末の日本に衝撃を与えました。

「村崎百郎の話しをするのは、本人もそこにやって来ている感じを受け、楽しいです」と語る“盟友”根本敬さんを迎え、いよいよディープに村崎百郎ワールドを追求したいと思います。


[日時]　2015年12月22日（火）　開場・19:00　開始・19:30　（約2時間を予定）

[出演]　朝松健（作家）　森園みるく（漫画家）　根本敬（特殊漫画家）

[会場]　Cafe Live Wire　（Biri-Biri酒場 改め）
　　　　　東京都新宿区新宿5丁目11-23　八千代ビル2F　（Googleマップ）
　　　　・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分
　　　　・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
　　　　・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分


[料金]　1500円　（当日券500円up） （前売り終了しました。当日券あります）

※終演後に出演者を交えてのフリーフード＆フリードリンクの懇親会を開催します（23:30終了予定）。参加費は3500円です。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円（2ドリンク）をお買い上げください。
　
※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。
　お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。
　当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。
　
※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。
　
※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。
　
※銀行振り込み決済の締め切りは12/21(月)午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。
　

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