非英語圏ミステリ世界一周・中国語圏編

[出演]　稲村文吾（『ぼくは漫画大王』訳者／左写真）、荒俣勝利（文藝春秋・編集者／中央写真）
[司会]　杉江松恋（書評家／右写真）

第3回島田荘司推理小説賞受賞作、『ぼくは漫画大王』（胡傑）の刊行に合わせて、島田賞を中心に華文（中国語）ミステリの現況をご報告したいと思います。
21世紀に入ってから、台湾、香港そして中国でも、日本の新本格ミステリの読者が増え始め、やがて自ら作品を書きたいという機運が盛り上がってきました。
そして2009年、台湾の出版社と島田荘司氏が手を組んで、台湾のみならず広く華文文化圏から新時代の本格ミステリ作家を生み出すべく、島田賞が発足しました。
現在、すでに第4回までの受賞者が決定していますが、受賞者の居住地は台湾・香港・カナダ・中国。受賞作の方向性も様々で、まさに百花繚乱。
ブレイク間近の華文ミステリから目が離せません！（荒俣勝利）


【「ぼくは漫画大王」あらすじ】

ミステリーは第十二章から始まる。家出していた妻が自宅に戻ると、夫が殺され息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた……。
第一章に戻った物語は、奇数章と偶数章で主人公が入れ替る。奇数章はライバル“太っ許”と漫画大王の座を争う小学生・健ちゃん、偶数章は少年時代の事件のトラウマで鬱々とした人生を送っている妻子持ちの方志宏という男。
父親と息子、二つの視点から語られるストーリーの結末と殺人事件の真犯人は？


【胡傑（こ・けつ）プロフィール】

台湾での表記は「胡杰」。1970年、台北市生まれ。某大学教授。2013年、『ぼくは漫画大王（原題『我是漫畫大王』）』で第3回島田荘司推理小説賞を受賞。他の作品に、「在洛杉磯不宜賞鯨（ロサンゼルスはホエールウォッチングに向かない）」「去問貓咪吧（にゃんこたちに聞いてみろ）」がある。現在長篇第二作の刊行を準備中。


【島田推理小説賞とは】



中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長篇を募る文学賞。2009年に台湾の皇冠文化出版有限公司が島田荘司氏に協力を仰ぎ、創設された。
応募作は台湾のみならず香港、中国、カナダ、マレーシア、イタリア、イギリス、ニュージーランドなど世界各地から寄せられた。また、受賞作は台湾と日本のほか、中国、タイ、イタリアなどでも刊行された。
歴代の受賞作は以下の通り。
　第1回（2009年）　『虚擬街頭漂流記』寵物先生（台湾）
　第2回（2011年）　『世界を売った男』陳浩基（香港）
　第3回（2013年）　『ぼくは漫画大王』胡傑（台湾）、『逆向誘拐』文善（カナダ）
　2015年の第四回からは主催が金車教育基金会となり、新たにKAVALAN島田荘司推理小説賞として再出発。『黄』雷鈞（中国）が栄冠に輝いた。
　第5回は2017年開催を目指し、すでに原稿の募集を始めている。

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[日時]　2016年6月7日（火）　開場・19:00　開始・19:30　（約2時間を予定）

[会場]　Cafe Live Wire
　　　　　東京都新宿区新宿5丁目11-23　八千代ビル2F　（Googleマップ）
　　　　・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分
　　　　・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
　　　　・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分
　
[料金]　1500円　（当日券500円up） 　（前売り終了しました。当日券あります）

※終演後に出演者を交えてのフリーフード＆フリードリンクの懇親会を開催します（23:30終了予定）。参加費は3500円です。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円（2ドリンク）をお買い上げください。
※領収書をご希望の方は、オプションの「領収書」の項目を「発行する」に変更してお申し込みください。当日会場で発行いたします。
　
※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。
　お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。
　当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。
　
※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。
　
※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。
　
※銀行振り込み決済の締め切りは前日午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。
　

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