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Live Wire [108] 12.7.30(月) 内田春菊VS北原みのりVS神林広恵「ドスコイ佳苗Night」
東電OL×木嶋佳苗徹底比較
内田春菊VS北原みのりVS神林広恵、女三人で考える
「ドスコイ佳苗Night」(ドス黒く濃い)


[出演] 内田春菊、北原みのり(『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』朝日新聞出版社)、神林広恵(『木島佳苗劇場』宝島社)

[日時] 2012年7月30日(月) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] Live Wire Biri-Biri酒場 新宿
     東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (Googleマップ)
    ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分
    ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩6分
    ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分

[料金] 1500円 (懇親会参加の場合は4000円)(前売り終了しました。当日券あります)

※入場時にワンドリンクサービスあります。
 


北原みのりさんは今、「佳苗バブル」のまっただ中に居る。
4月に出版した『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』が大ヒットし、連日メディアの引っ張りだこになっているからだ。

木嶋佳苗裁判は、それほどに人々の心に強烈な印象を残した。

終始一貫しない謎の人格、法廷で次々に明かされていく華麗で異常な恋愛遍歴、ヴィジュアルと裏腹な「モテ履歴」「悲惨な過去」。点と点で見ていけばどうやっても結びつきそうにない、異常な要素の展覧会。性的虐待が生んだ殺人鬼なのか、それとも確信犯的な娼婦なのか、あるいは妄想に耽溺する狂人にすぎないのか?

「デブ」「ブス」といった非モテ記号と相反する男性遍歴の数々も、大いなる謎として立ちふさがる。

理解しようとして近づけば近づくほど、矛盾したプロフィールは乱反射し、実態が見えなくなる。 スフィンクスのように数々の謎を投げかけて不敵に微笑する「KANAE」の蜃気楼を追い、マスコミはさらに狂奔した。北原さんを始めとする佳苗ウォッチャーに解説を求めたくなるのも、当然といえるだろう。

男だけでなく、同性である女たちも、佳苗の幻影を追う。
「カナエギャル」と呼ばれる女声の裁判傍聴マニアが続出したとも聞く。

そんな異常なブームの沸騰を受けて、メディアだけではなく、街場のトークイベントでも「佳苗もの」は花ざかり状態だ。実は北原さんの出演する『毒婦。』イベントは、我々LiveWireを含めて三本目。

老舗のロフトプラスワンでは、佳苗ウォッチャー総出演の総花的イベントが開かれ、レフカダでも読み巧者の芸人・プチ鹿島が『毒婦。』と佐野眞一著の『木嶋佳苗悪魔祓いの百日裁判』の読み比べを披露するという。

さてドンジリに控えたLWとしては、北原さんと作戦会議を開いて、この二本のイベントと全く違う切り口を提示することになった。

まず柱としては、週刊新潮「黒い報告書」に、“幼時に受けた親の性的虐待への復讐”説を唱えた、内田春菊さんをゲストに迎える。

内田さんといえば、同様の体験を綴った「ファザーファッカー」の作者。内田さんの分析は、錯綜する木嶋佳苗の人格を読み解く上で、大きなヒントになるはずだ。

また、今回北原さんは、木島佳苗と東電OL事件との比較を徹底して語りたいという。

1997年東電のエリートOLだった女性が夜の渋谷では街娼として端金で身体を売り、何者かに殺害されたあの事件だ。彼女が殺されたのとほぼ同時期に、木島も渋谷でスカウトされ高級売春婦として何度か身体を売ったことがあるという。バブル崩壊後の90年代に根強く残る拝金主義の影響を受け、愛より金に傾斜していった二人の女性の共通点を探りたいとのこと。いわば、北原さんは自分たちの心理の中にも「東電OL」や木嶋佳苗が棲んでいるのではないかと言う立場でのアプローチとなる。

一方「東電OL」と言えば佐野眞一氏だ。
北原さんとタメを張るように『木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判』を執筆した佐野氏は、「出来の悪いハーレクインロマンス」「デブでブスのスカーレット・オハラ」と木島佳苗を感情的なまでに否定。怪物としての佳苗像を描くことに終始している。

翻って、北原さんは「自分も90年代にセックスグッズを売る店を開いた人間で、東電OLや木嶋佳苗と同じ。“性を売る女”としてあの時代を生きた」と佐野氏とは180度逆の立場で論陣を張る。ーーいわば、今回のイベントの裏テーマは、“佐野史観”と“北原史観”の激突が見られるということになる。

さらに、スキャンダル雑誌として一世を風靡した『噂の真相』のデスクで辣腕を振るったフリーライター神林広恵さんも、宝島社『木嶋佳苗劇場』に執筆、共に佳苗裁判を連続傍聴した論客として参戦する。スキャンダルと時代の犯罪を見つめてきた彼女にとって、木嶋佳苗と、それに狂奔する平成の女性たちの心理はどう映るのか。「カナエギャル」の心理分析と時代性という考察も期待したい。

白熱する“木嶋佳苗フィーバー”のトリとして、「木嶋佳苗の謎」を解き明かすオール女性の最強布陣ーー「佳苗ウォッチャーのなでしこジャパン」とも言うべき顔ぶれが揃った。

木嶋佳苗は性と毒を弄ぶ「魔女」か、それとも時代の犠牲者なのか。
ここに「平成日本最大の魔女裁判」が開廷する!
 


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