杉江松恋の「君にも見えるガイブンの星」 第18回　アン・ビーティ特集
作家・山内マリコ出演決定！

　「君にも見えるガイブンの星」第18回目は、先日ひさしぶりに短篇集『この世界の女たち』（河出書房新社）が出たアン・ビーティ特集でお送りします。ビーティは1980年代に、レイモンド・カーヴァーらとともにアメリカ・ミニマリズムを代表する作家の一人として日本に紹介されました。中流階級の身辺の出来事を描くミニマリズムの作家たちは、「普通のアメリカ人の生活（アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ）」をあえて選択しました。劇的なところなどないと考えられていた題材の中に書くべき要素を見出したという意味でも、もっともっと読まれ、味わい尽くされるべき作品群だと思います。

　次回の「ガイブンの星」では、二つの方向からアン・ビーティの世界に迫りたいと思っています。一つは、前述したミニマリズムの方向性。他のミニマリズムの作家たちとの比較から、ビーティ作品の特色を浮き彫りにしていきます。もう一つは、1980年代という時代性への着目。ビーティとほぼ同時期に日本に紹介された作家、特に女性の書き手に着目し、彼女がどういう作家として読まれてきたのかを改めて検証したいと考えています。

　なんと今回は『この世界の女たち』に推薦文を寄稿された作家の山内マリコさんも参加決定。山内さんは地方都市を舞台に現代の若い女性が生きる姿を描いた『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』（ともに幻冬舎）などの作品で注目される気鋭の作家です。山内さんはビーティをどのように読まれたのでしょうか。以上、パートナーの倉本さおりさんと共にアン・ビーティの世界を深く掘り下げて参ります。お楽しみに。まもなく公開される予定のレジュメにもご期待ください。

　なお、今回からは作家特集と新刊紹介を分け、隔月でそれぞれを開催していく予定です。したがって６月の今回は作家特集、７月は新刊紹介の内容となります。今後とも「君にも見えるガイブンの星」をどうぞよろしくお願いいたします。（杉江松恋）

※　過去のガイブンの星の動画・音声へのリンクは杉江さんのブログにまとめてあります。ぜひともご視聴ください！


[日時]　2014年6月13日（金）　開場・19:00　開始・19:30　

[出演]　杉江松恋（ライター・書評家）　倉本さおり（ライター・書評家）　山内マリコ（作家）

[会場]　新宿Live Wire Cafe　（Biri-Biri酒場 改め）
　　　　　東京都新宿区新宿5丁目11-23　八千代ビル2F　（Googleマップ）
　　　　・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分
　　　　・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
　　　　・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分


[料金]　1000円　（当日券200円up） （前売り終了しました。当日券あります）

※終演後に出演者を交えてのフリーフード＆フリードリンクの懇親会を開催します（23:30終了予定）。参加費は3000円です（当日参加は3500円）。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円（2ドリンク）をお買い上げください。
※領収書をご希望の方は、オプションの「領収書」の項目を「発行する」に変更してお申し込みください。当日会場で発行いたします。
　
※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。
　お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。
　当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。
　
※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。
　
※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。
　
※銀行振り込み決済の締め切りは6/12(木)午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。
　

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