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Live Wire [272] 14.8.1(金) 山形浩生新訳「ヴァリス」三部作刊行開始記念トーク
山形浩生新訳「ヴァリス」三部作刊行開始記念トーク ホースラヴァー・ファットとフィリップKディックの間で〜自作世界を生きたSF作家の妄想と孤独 過剰なまでの宗教論を抱合し、ディック晩年期の問題作として毀誉褒貶著しかった「ヴァリス」「聖なる侵入」「ティモシー・アーチャーの転生」の、いわゆる“ヴァリス三部作”。初刊行となったサンリオ文庫版では、大瀧啓裕氏の訳と詳細な神学関連の訳注が付され、作品はカルト的な匂いを帯びて、他のディック諸作とは若干違った位置づけで読まれてきた。 今回、ハヤカワ文庫収録にあたって、スタンダードとなりつつあった大瀧訳とは異なったアプローチで新訳が施されることになった。翻訳を担当したのは、現代思想・哲学・経済を股にかけ、斬新かつ鋭角的な視点で常に議論を巻き起こす評論家・山形浩生。 「ヴァリス」では作者自身であるディックが登場し、薬物摂取やストレスから神学的知見に傾いていく自己を「ホースラヴァー・ファット」と名づけた別人格として描いている。大瀧訳による「ヴァリス」は、ファットが語る「ヴァリス神学」が醸し出す一種のトリップ感が売り物だった、といっていいだろう。 一方、山形訳は 新訳では、神学的な議論だけでなく、特に登場人物の日常会話や一般行動の記述について訳の精度を高め、ファットとフィルのバランスを回復させようとした。小説内に閉じ込められ、自分のファット化を見守るディックの悲しみと恐怖、もといディック自身の自分に対する戸惑いを感じ取っていただけること祈りたい。(「訳者あとがき」より) という意図を明示しており、むしろディックの過去作「スキャナー・ダークリー」や「流れよ我が涙、と警官は言った」との連続線を浮かび上がらせる試みとなっている。 「ヴァリス」三部作の神秘のヴェールの向こうには、“自作に取り込まれ”迷い戸惑うディックの姿が描かれている、とする山形訳の試みは今後どういう形で受容されていくのだろう? 東大SF研究会時代からの盟友、柳下毅一郎をパートナーに迎え、さらにSFを軸とした現代文学の読み手として知られる評論家・牧眞司とこれ以上ないラインナップで贈る、ディックの魂の最終到達点「ヴァリス」をめぐる大鼎談会。 [出演] 山形浩生、柳下毅一郎、牧眞司 [日時] 2014年8月1日(金) 開場・19:00 開始・19:30 (約2時間を予定) [会場] Cafe Live Wire (Biri-Biri酒場 改め) 東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (Googleマップ) ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分 ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分 ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分 [料金] 1800円 (当日券500円up) (前売り終了しました。当日券あります) ※終演後に出演者を交えてのフリーフード&フリードリンクの懇親会を開催します(23:30終了予定)。参加費は3500円です(当日参加は4000円)。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。 ※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円(2ドリンク)をお買い上げください。 ※領収書をご希望の方は、オプションの「領収書」の項目を「発行する」に変更してお申し込みください。当日会場で発行いたします。 ※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。 お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。 当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。 ※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。 ※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。 ※銀行振り込み決済の締め切りは7/31(木)午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。 イベントのコンセプトなど詳細はLive Wire公式HPをチェック! 最新情報はTwitterで @golivewirecom お知らせ
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